プロフ|宮城県専修学校各種学校連合会

先生をレポート![007]
先生をレポート!
「笑顔」は言葉よりも
伝わるコミュニケーション
07

Q.先生の専門分野・担当授業の内容を教えてください。

子どもと一緒に楽しむことができる保育教材をつくったり、体操やゲーム遊びで体を動かしたりしています。例えば、季節のイベントに合わせたものや歌唱指導、歯磨きや手洗いなどの生活習慣を学べるような教材を手づくりします。また、どのように使うのか、実践を交えながら指導をしています。使い回しもできるのですが、新しいものをつくって見せると子供たちが喜んでくれるんです。制作が苦手な生徒もいますが、つくった後は「楽しかった」と言ってもらえると嬉しいです。
数年前まで幼稚園で働いていたので、「子どもとこんなことがあってね……!」「こんな場面に出くわしたら、みんなだったらどうする?」など、現場で直面した話を実感を持って伝えられていると思います。『保育』の魅力、楽しさ、時には厳しさも伝えながら、身近に感じられるような授業にしています。

Q.現在の専門分野を目指したきっかけ、それに対する想いなどをおしえてください。

1番は子どもが大好きだからです。そして、幼い頃はずっと幼稚園の先生に憧れていました。子どもたちと毎日、笑って泣いて過ごすことができる仕事に魅力を感じましたし、何よりも子どもの成長を見守り、保護者や同僚と気持ちを共有できることが楽しかったです。
そんな時、母校で卒業生として講話をする機会を何度かいただいて、学生が悩んでいることや不安に思うことを聞きました。実習での辛かったことや社会人になる不安を抱えながら、「こんなこと聞いても良いのかな?」と悩む生徒が多いので、「なんでも聞いて良いんだよ!」って心を軽くしてもらいたいと思いました。辛い部分ばかりを想像するのではなく、私自身が経験している保育の『楽しさ』の部分をもっと学生に「伝えたい!」と、今は母校で教員として学生たちを教える立場になりました。

Q.卒業生だということですが、吉村先生の学生時代はいかがでしたか?

私は今も昔も、この学校がとても大好きです。自分の興味があることを学ぶことができたので、学生時代の中で一番充実していた時間でした。同じ夢を目指す仲間や、現場で働いている先生が多くいたので、悩みや相談がしやすい雰囲気があります。先生は午前に保育の現場で働き、午後はここで指導をしてくれたので、「さっき、子どもとこんなことがあった」というような話をしてくれて、常に保育を身近に感じることができました。
卒業してからもよく立ち寄っていたのですが、どんなに忙しくても先生たちは話を聞いてくれたので、とても心強かったです。今でもたくさんの卒業生が遊びに来てくれるので、とても嬉しいです。

Q.学生に教えるうえで、心がけていることや大切にしていることを教えてください。

『一緒に楽しむこと・共感すること・笑顔』を心がけています。保育の中でも大切なことなので、「友達や先生と一緒だと楽しい!」「わくわくする!」「同じ気持ちだ!」など、学生と交わす言葉や日々の授業の中から自然と学生が感じられるようにしています。
また、「それは違う」などと否定するのではなく、受け入れて共感することで、学生に寄り添えたら良いな、と思っています。「先生が受け入れてくれて嬉しかった」という気持ちを受け取って、保育の現場で自然と共感できるようになってほしいです。
また、子どもと関わる上で、『笑顔』は言葉よりもすぐに伝わるコミュニケーションの一つです。授業の中だけではなく、いつでも笑顔は忘れません!

Q.教員になってから、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

実習から戻ってきた学生たちや、現場で頑張っている卒業生から聞いた話が印象に残っています。「こんなことがあってね……」「失敗しちゃったんだけど……」「でもこんな風にできるようになったよ!」など、学生一人ひとりに特別なエピソードがあります。楽しい、嬉しい話はもちろんですが、失敗を乗り越えて成長していく学生や卒業生を見ていると嬉しく思います。

Q.これからこの専門学校を目指す高校生にアドバイスがあればお願いします。

「人」と関わり、「人」を育てる「保育者」という仕事は、時代が変わっても残り続けていく仕事です。子どもたちと泣いたり、笑ったり、こんなに楽しい仕事は他にありません!
保育の仕事は正解が無いので、「今日の保育、良かった!子どもが楽しんでいたなあ!」という日もあれば、「なんでだろう?こうしたほうが良かったかな?」という日もあります。それでも、子どもたちが目を輝かせて、「先生、今日も楽しかった!」「先生、大好き!」と言ってくれることが、「次の日も頑張るぞ!」というチカラになります。
『子どもが好き』『お世話が好き』『ピアノが好き』『何かをつくって見せるのが好き』『歌ったり、演じたりするのが好き』など、きっかけは人それぞれです。私自身もつくって演じるのは好きだけど、ピアノは苦手でした。でも、ピアノが得意な同僚と協力したり、得意なことをがんばれば、気持ちは伝わります。みなさんの好きなことや特技を活かして、子どもたちとキラキラした毎日を過ごせる、ステキな夢を一緒に目指しましょう!

Profile.
幼い頃はずっと幼稚園の先生に憧れていました。常に、『一緒に楽しむこと・共感すること・笑顔』を心がけており、学生と交わす言葉や日々の授業の中から自然と学生が感じられるようにしています。
仙台幼児保育専門学校
吉村 実希子(ヨシムラ ミキコ)先生
保育教材演習Ⅰ・Ⅱ

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