プロフ|宮城県専修学校各種学校連合会

職場をレポート![035]
職場をレポート!
授業を通じて培った「柔軟な発想力」で
試行錯誤を繰り返しながら
丁寧な設計を心がけています
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Q.現在の仕事内容を教えてください。

現在は現場管理の仕事をしています。具体的には、工事が始まる前に現場を調査して計画を立て、工事が始まれば作業員の方々に指示を出し、安全に計画通り工事が進むように管理をしています。
私が所属する部署はマンション工事を専門としており、主にマンションや共同住宅の給水・排水設備の改修工事を担当しています。

Q.このお仕事を目指そうと思ったきっかけは?

私が建築分野を目指したきっかけは、中学生の頃に見ていた、問題を抱えた家を建築家がリフォームするというテレビ番組でした。単に問題のある場所を修繕するだけでなく、家全体が驚くほど住みやすく生まれ変わる様子を見ながら、「ここはどんなふうに変わるんだろう?」とワクワクしていました。そして、完成後に家族が嬉しそうな笑顔を見せる姿に、「私もいつかこんな仕事がしてみたい」と思うようになりました。

Q.お仕事のやりがいを教えてください。

自分が考えて描いた図面や設計案を現場の作業員さんに説明し、「これでいこう」と承認され、実際にその通りに工事が完了した時には、大きな達成感を感じます。自分のアイデアが形になることが、この仕事の魅力であり、やりがいです。
現在担当している現場も印象深いです。規模は比較的小さいですが、自分の図面をもとに材料を選定し、現場でスムーズに工事が進んだときには、自信にもつながりました。

Q.仕事をする上で、
心がけていることや大切にしていることは?

設計業務では、主に玄関前にある水道メーターなどが収められているシャフト内に設備を設置します。限られたスペース内に新しい機器を導入する際には、既存の配管を避ける工夫が必要です。作業のしやすさやメンテナンス性を考え、現場での確認を繰り返しながら丁寧に設計を進めています。

Q.学生時代に学んだことで、
現在の仕事に役立っていることはありますか?

身につけた図面の描き方やCADの使い方は現場でそのまま活かせています。また授業では、空間図法やデッサンなど自由に発想を膨らませることが好きだった一方、商業施設設計などの授業で、敷地の限られた建築面積の中で間取りを収める設計課題が難しく、とても苦労しました。
しかし、苦手な授業を通じて「固定概念にとらわれずに柔軟に考える力」を養うことができました。間取り設計においても、「南側に必ずこの部屋を置くべき」といった固い考え方ではなく、様々な形状や配置方法を試行錯誤する力が身についたと思います。
現場の設備設計や管理業務でも、この柔軟な思考力は大変役立っています。例えば、配管ルートに障害物があった場合でも、位置を少しずらしたり、別のルートを検討したりすることで、現場に応用が利くようになりました。これは、どんな仕事でも重要になる力だと思います。

Q.これから進学を考えている学生の皆さんに、
メッセージはありますか?

私自身、高校は普通科で、建築や工業系の勉強は全くしていませんでした。それでも専門学校時代に、建築について一から丁寧に教わったことで今の職業に就くことが出来ました。少しでも建築に興味があれば、ぜひチャレンジしてみてください。授業は建築士を目指すだけでなく、設計や図面の描き方以外にも、デッサンやパース、インテリアコーディネートなど幅広く学べます。デザイン系を目指す人にとってもぴったりの環境です。

Q.今後の夢や挑戦したいことはありますか?

今はまだ先輩や上司に支えてもらいながら現場を担当していますが、将来的には一人で現場を任されるような人材になることが目標です。「この人に任せれば大丈夫」と思われるような仕事をしていきたいです。

Profile.
建築現場で設備工事の現場管理の仕事をしています。授業を通して身につけた柔軟な発想力を活かし、与えられた条件の中で丁寧に設計や管理に取り組んでいます。
日本設備工業株式会社 *2025年3月時点
小池 実希(コイケ ミキ)さん
仙台工科専門学校 建築デザイン学科 卒業

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